📏 長さ&距離単位変換
64種類の単位を瞬時に相互変換
変換元
変換結果
| カテゴリ | 単位名 | 計算結果 | 単位 | コピー | 参考 | 例 | Wiki |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メートル法 | クエクトメートル | 1e+30 | qm | 10⁻³⁰ m | - | ||
ロントメートル | 1e+27 | rm | 10⁻²⁷ m | - | |||
ヨクトメートル | 1e+24 | ym | 10⁻²⁴ m | - | |||
ゼプトメートル | 1e+21 | zm | 10⁻²¹ m | - | |||
アトメートル | 1e+18 | am | 10⁻¹⁸ m | クォーク < 1 am | |||
フェムトメートル | 1e+15 | fm | 10⁻¹⁵ m | 陽子直径 ≒ 1.7 fm | |||
ピコメートル | 1e+12 | pm | 10⁻¹² m = 0.000000001 mm | 水素原子の1/50 | |||
ナノメートル | 1,000,000,000 | nm | 10⁻⁹ m = 0.000001 mm | DNA幅 ≒ 2 nm | |||
マイクロメートル | 1,000,000 | μm | 10⁻⁶ m = 0.001 mm | 細菌 | |||
ミリメートル | 1,000 | mm | 10⁻³ m = 0.1 cm | 厚紙1枚 | |||
センチメートル | 100 | cm | 10⁻² m = 10 mm | 小指の爪幅 | |||
デシメートル | 10 | dm | 10⁻¹ m = 10 cm | 手のひらの幅 | |||
メートル | 1 | m | - | - | |||
デカメートル | 0.1 | dam | 10¹ m = 10 m | 3階建てビルの高さ | |||
ヘクトメートル | 0.01 | hm | 10² m = 100 m | サッカー場の長さ | |||
キロメートル | 0.001 | km | 10³ m = 1000 m | 徒歩15分 | |||
メガメートル | 0.000001 | Mm | 10³ km = 1000 km | 地球直径 ≒ 13 Mm | |||
ギガメートル | 1e-9 | Gm | 10⁶ km = 100万 km | 地球〜月 ≒ 0.38 Gm | |||
テラメートル | 1e-12 | Tm | 10⁹ km = 10億 km | 地球〜太陽 ≒ 0.15 Tm | |||
ペタメートル | 1e-15 | Pm | 10¹² km ≒ 0.1 光年 | オールトの雲内側 ≒ 0.5 Pm | |||
エクサメートル | 1e-18 | Em | 10¹⁵ km ≒ 100 光年 | 北斗七星 ≒ 1 Em | |||
ゼタメートル | 1e-21 | Zm | 10¹⁸ km ≒ 10万光年 | 銀河系直径 ≒ 1 Zm | |||
ヨタメートル | 1e-24 | Ym | 10²¹ km ≒ 1億光年 | ラニアケア超銀河団 ≒ 5 Ym | |||
| 天文学 | 光秒 | 3.33564e-9 | ls | 1 光秒 ≒ 30 万 km | 地球〜月 ≒ 1.3 光秒 | ||
光分 | 5.56e-11 | lm | 1 光分 ≒ 1,800 万 km | 地球〜太陽 ≒ 8.3 光分 | |||
光時 | 9.27e-13 | lh | 1 光時 ≒ 10.8 億 km | 土星 ≒ 1.3 光時 | |||
光日 | 3.86e-14 | ld | 1 光日 ≒ 260 億 km | 太陽系の端 ≒ 0.7 光日 | |||
光月 | 1.27e-15 | lmo | 1 光月 ≒ 7885 億 km | オールトの雲内縁 ≒ 0.3 光月 | |||
光年 | 1.06e-16 | ly | 1 光年 ≒ 9.46 兆 km | 最寄りの恒星 ≒ 4.2 光年 | |||
パーセク | 3.24e-17 | pc | 1 pc ≒ 3.26 光年 | 最寄りの恒星 ≒ 1.3 pc | |||
メガパーセク | 3.24e-23 | Mpc | 1 Mpc ≒ 326 万光年 | アンドロメダ銀河 ≒ 0.78 Mpc | |||
ギガパーセク | 3.24e-26 | Gpc | 1 Gpc ≒ 32.6 億光年 | 観測可能な宇宙 ≒ 14 Gpc | |||
テラパーセク | 3.24e-29 | Tpc | 1 Tpc ≒ 32.6 兆光年 | 観測可能宇宙より大 | |||
天文単位 | 6.68e-12 | AU | 1 AU ≒ 1.5 億 km | 地球〜太陽の距離 | |||
| ヤード・ポンド | サウ | 39,370.1 | thou | 1 thou = 1/1000 in ≒ 0.025 mm | 薄い塗膜 | ||
ミル | 39,370.1 | mil | 1 mil = 1/1000 in ≒ 0.025 mm | 薄い塗膜 | |||
インチ | 39.3701 | in | 1 in = 2.54 cm | 親指の幅 | |||
ハンド | 9.84252 | hh | 1 hh = 4 in ≒ 10.2 cm | 手のひらの幅 | |||
フィート | 3.28084 | ft | 1 ft = 12 in ≒ 30.5 cm | 足の長さ | |||
ヤード | 1.09361 | yd | 1 yd = 3 ft ≒ 91.4 cm | 大股1歩 | |||
ロッド | 0.198839 | rd | 1 rd = 16.5 ft ≒ 5.0 m | 乗用車1台分 | |||
チェーン | 0.0497097 | ch | 1 ch = 22 yd ≒ 20.1 m | クリケットピッチ | |||
ハロン | 0.00497097 | fur | 1 fur = 10 ch ≒ 201 m | 徒歩3分 | |||
マイル | 0.000621371 | mi | 1 mi = 1760 yd ≒ 1.6 km | 徒歩20分 | |||
リーグ | 0.000207124 | lea | 1 lea = 3 mi ≒ 4.8 km | 徒歩1時間 | |||
| 尺貫法 | 厘 | 3,300 | 厘 | 1 厘 = 1/1000 尺 ≒ 0.3 mm | シャープ芯 | ||
分 | 330 | 分 | 1 分 = 10 厘 ≒ 3.03 mm | 爪の厚み | |||
寸 | 33 | 寸 | 1 寸 = 10 分 ≒ 30.30 mm | ペットボトルキャップ | |||
尺 | 3.3 | 尺 | 1 尺 = 10 寸 ≒ 303.03 mm | A4長辺 | |||
丈 | 0.33 | 丈 | 1 丈 = 10 尺 ≒ 3.03 m | バスケゴールの高さ | |||
| 尺貫法(派生) | 鯨尺 | 2.64 | 鯨尺 | 1 鯨尺 = 1.25 尺 ≒ 37.9 cm | 着物の袖幅 | ||
尋 | 0.55 | 尋 | 1 尋 = 6 尺 ≒ 1.82 m | 両手を広げた長さ | |||
間 | 0.55 | 間 | 1 間 = 6 尺 ≒ 1.82 m | 畳の長辺 | |||
町 | 0.00916667 | 町 | 1 町 = 60 間 ≒ 109 m | サッカー場の長さ | |||
里 | 0.00025463 | 里 | 1 里 = 36 町 ≒ 3.93 km | 徒歩1時間 | |||
| 印刷 | ポイント | 2,834.65 | pt | 1 pt ≒ 0.35 mm | シャープ芯 | ||
パイカ | 236.22 | pc | 1 pc = 12 pt ≒ 4.23 mm | 細いストロー | |||
| 海事 | ファゾム | 0.546807 | fath | 1 fath = 6 ft ≒ 1.83 m | 両腕を広げた長さ | ||
ケーブル | 0.00539957 | cable | 1 cable = 1/10 NM ≒ 185 m | 緯度0.1分 | |||
海里 | 0.000539957 | NM | 1 NM = 10 cable = 1.852 km | 緯度1分 | |||
| 物理学 | プランク長 | 6.19e+34 | ℓP | 1 ℓP ≒ 1.6×10⁻³⁵ m | 陽子の10⁻²⁰ 倍 | ||
ユカワ | 1e+15 | y | 1 y ≒ 10⁻¹⁵ m | 陽子直径 ≒ 1.7 y | |||
オングストローム | 10,000,000,000 | Å | 1 Å ≒ 10⁻¹⁰ m | C-C結合 ≒ 1.5 Å | |||
ボーア半径 | 18,897,261,246 | a₀ | 1 a₀ ≒ 0.529 Å | 水素原子半径 |
About
数値を1つ入れるだけで、64種類の長さ単位に一括変換できる
変換したい単位を選ぶ必要はありません。入力と同時に全単位の結果が並ぶため、どれを見るかは後から決められます。
メートル法からプランク長まで、8分野の単位を収録している
メートル法・天文学・ヤードポンド法・尺貫法とその派生・印刷・海事・物理学に分かれています。分野をまたいだ比較もその場でできます。
尺貫法に対応しているので、和の単位もそのまま扱える
厘から里まで、日本の伝統的な長さの単位を収録しています。建築やDIYで図面の寸法を読み解くときに使えます。
入力したそばから全ての結果が変わる
数値を書き換えるたびに64種すべてが計算し直されます。値を動かしながら当たりを付ける使い方ができます。
どの結果もワンクリックでコピーできる
必要な単位の値をクリックひとつで手元に取れます。桁数の多い数値でも打ち間違えません。
基本的な使い方
- 変換したい数値を入力欄に入力します
- ドロップダウンから入力値の単位を選択します(デフォルト: メートル)
- 入力と同時に全64単位への変換結果がカテゴリ別に表示されます
- 必要な値の横にあるコピーボタンをクリックしてコピーします
単位を詳しく調べる
- 単位名の左にある情報アイコンにマウスを合わせると補足情報が表示されます(スマートフォンではタップ)
- 各行の右端にあるリンクアイコンからWikipediaで詳細を確認できます
- 海外のレシピや説明書でインチ・フィート表記を換算したい時
- 建築やDIYで尺・間などの和単位を使う時
- 科学・工学で異なる単位系の値を比較したい時
- 印刷・DTPでポイント・パイカを換算したい時
- 天文学で天文単位・光年・パーセクを換算したい時
- and more
変換結果が指数表記になるのはなぜ?
非常に大きい値(1兆以上)や非常に小さい値(0.0000000001以下)は、読みやすさのため指数表記(例: 1.234567e+15)で表示されます。
SI接頭辞はどこまである?
2022年に追加された最新のSI接頭辞まで対応しています。最小はクエクト(10⁻³⁰)、最大はクエタ(10³⁰)です。日常で使うのはミリ〜キロ程度ですが、科学分野ではナノ・ピコ・フェムトなども頻繁に登場します。
1インチは何センチ?
1インチ = 2.54センチメートルです。1959年に国際的に定義された正確な値で、これを基準にフィート(12インチ)やヤード(3フィート)も定義されています。
1フィートは何センチ?
1フィート = 30.48センチメートルです。1フィート = 12インチなので、2.54 × 12 = 30.48cmとなります。航空では高度の単位として使われ、1000フィート ≈ 305mです。
1マイルは何キロメートル?
1マイル = 1.609344キロメートルです。マラソンの距離(42.195km)は約26.2マイルに相当します。
尺貫法の「尺」はどのくらい?
1尺 = 約30.303センチメートルです。正式には10/33メートルと定義されています。曲尺(かねじゃく)とも呼ばれ、建築や木工で今も使われます。畳の長辺は6尺(約182cm)が基本です。
「間」と「畳」の関係は?
1間 = 6尺 ≈ 1.818mです。畳1枚は1間 × 半間(3尺)が基本サイズで、6畳間は約9.9平方メートルになります。ただし地域によって畳のサイズは異なります(京間・中京間・江戸間など)。
鯨尺とは?
和裁で使う尺で、曲尺の1.25倍(約37.88cm)です。着物の寸法を測るのに使われます。名前の由来は諸説ありますが、鯨のひげで作った物差しに由来するという説があります。
オングストロームとは?
1オングストローム(Å)= 0.1ナノメートル = 100ピコメートルです。原子や分子のサイズを表すのに便利な単位で、水素原子の半径は約0.53Å、炭素-炭素結合は約1.5Åです。結晶学やX線回折でよく使われます。
天文単位(AU)とは?
地球と太陽の平均距離で、正確には149,597,870,700メートル(約1.496億km)です。太陽系内の距離を表すのに便利で、火星は約1.5AU、木星は約5.2AU、冥王星は約40AUの距離にあります。
光年とパーセクの違いは?
光年は光が1年間に進む距離(約9.46兆km = 約63,241AU)です。パーセクは「年周視差1秒角」を意味し、約3.26光年に相当します。パーセクは天文学での距離測定に直接関係する単位で、年周視差が0.1秒角なら距離は10パーセクとなります。最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリは約4.24光年 ≈ 1.30パーセクです。
海里とは?
1海里 = 1,852メートルです。地球の緯度1分(1/60度)に相当する距離として定義されました。航海や航空で使われ、速度の単位「ノット」は1時間に1海里進む速さです。
ファゾムとは?
1ファゾム = 6フィート ≈ 1.83メートルです。主に水深を測る単位として使われます。語源は「両腕を広げた長さ」で、錨の鎖や釣り糸の長さを測るのにも使われました。
ポイントとパイカとは?
印刷・タイポグラフィの単位です。1ポイント ≈ 0.353mm(1/72インチ)で、フォントサイズの基準として使われます。1パイカ = 12ポイント ≈ 4.23mmで、行間や余白の設定に使われます。
チェーンとハロンとは?
どちらも英米の測量・距離単位です。1チェーン = 66フィート ≈ 20.1mで、土地測量の基本単位でした(1エーカー = 10平方チェーン)。1ハロン = 10チェーン = 220ヤード ≈ 201mで、競馬の距離表示に今も使われます。
メートル法の誕生と進化
メートル法は1790年代のフランス革命期に生まれました。当時、フランス国内だけでも数百種類の長さの単位が存在し、地域ごとに異なる単位が商取引の障害となっていました。革命政府は「すべての時代に、すべての人々に」をスローガンに、普遍的な単位系の創設を目指しました。当初、1メートルは「北極から赤道までの子午線の長さの1000万分の1」と定義されました。フランスの天文学者ドゥランブルとメシャンが6年かけてダンケルクからバルセロナまでの子午線を測量し、1799年に「メートル原器」と呼ばれる白金製の棒が作られました。しかし、物理的な原器は経年変化や損傷のリスクがあるため、1960年にクリプトン86原子が発する光の波長を基準とする定義に変更され、さらに1983年には「光が真空中を1/299,792,458秒間に進む距離」という現在の定義が採用されました。光速度は宇宙の基本定数であり、これにより1メートルは普遍的で再現可能な定義となりました。
SI接頭辞の歴史
SI接頭辞は段階的に拡張されてきました。1795年にキロ・ヘクト・デカ・デシ・センチ・ミリが導入され、1960年にはマイクロからテラまでが追加されました。科学技術の発展に伴い、1991年にはゼプト・ゼタ・ヨクト・ヨタが、そして2022年には最新のクエクト・ロント・ロナ・クエタが追加されました。これらの名前はギリシャ語やラテン語に由来しています。例えば「キロ」はギリシャ語の「千」、「ミリ」はラテン語の「千分の一」を意味します。最新の「クエクト」と「クエタ」は、それぞれラテン語とギリシャ語の「10」を変形させたものです。
日本の尺貫法
尺貫法は701年の大宝律令で制定されましたが、その起源は中国の周代(紀元前11世紀頃)にまで遡ります。日本に伝わった当初は中国の唐尺(約30cm)が基準でしたが、時代とともに独自の発展を遂げました。「尺」という漢字は、親指と人差し指を広げた長さを表す象形文字です。実際、1尺は手を広げた長さにほぼ相当します。「間(けん)」は建築で柱と柱の間隔を表し、これが畳のサイズの基準となりました。「里」は中国由来ですが、日本では約3.9kmと独自の長さに定義されました。鯨尺は和裁専用の単位で、曲尺の1.25倍(約37.88cm)です。名前の由来には諸説あり、鯨のひげで作った物差しに由来するという説や、着物を仕立てる際に布を「くじる(しごく)」ことに由来するという説があります。1958年の計量法改正で尺貫法は廃止されましたが、建築・和裁・不動産など一部の分野では今も使われ続けています。
ヤード・ポンド法の起源
ヤード・ポンド法の単位には、人体を基準とした興味深い起源があります。「インチ」は親指の幅、「フット」は足の長さ、「ヤード」は鼻から伸ばした腕の指先までの長さ、「ファゾム」は両腕を広げた長さに由来します。伝説では、1インチはイングランド王エドワード2世が「大麦3粒を並べた長さ」と定義したとされ、1ヤードはヘンリー1世が「自分の鼻から指先までの長さ」と定めたと言われています。1959年、英語圏の国々は1インチ = 2.54cmと国際的に定義し、それまで微妙に異なっていた各国のインチを統一しました。現在、アメリカ・イギリス・カナダなどで日常的に使われており、アメリカでは身長をフィート・インチで、道路距離をマイルで表示します。航空業界では今も高度をフィートで、速度をノットで表示するのが国際標準です。
海里と航海
海里は航海のために生まれた単位です。1海里は地球の緯度1分(1度の60分の1)に相当する距離として定義されました。これにより、海図上で緯度の目盛りから直接距離を読み取ることができます。地球は完全な球ではなく赤道方向にやや膨らんだ楕円体のため、緯度1分の距離は場所によってわずかに異なります(約1,842m〜1,862m)。1929年の国際会議で1海里 = 1,852mと定義され、これは緯度45度付近での値に相当します。速度の単位「ノット」は1時間に1海里進む速さで、名前の由来は航海士が使った「結び目のついたロープ」です。等間隔に結び目をつけたロープを海に流し、一定時間に何個の結び目が流れたかで速度を測りました。
天文単位と宇宙のスケール
天文単位(AU)は太陽系の距離を表すのに便利な単位です。1AUは地球と太陽の平均距離で、正確には149,597,870,700メートルと定義されています。この距離を光は約8分19秒で進みます。光年は光が1年間に進む距離で、約9.46兆kmです。「年」がついていますが、時間ではなく距離の単位です。最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリまでは約4.24光年、つまり今見ている光は4年以上前に発せられたものです。パーセクは「年周視差1秒(parallax second)」の略で、天文学者が距離を測定する方法に直結した単位です。地球が太陽の周りを公転するとき、近くの恒星は遠くの恒星に対してわずかに位置がずれて見えます(年周視差)。この視差が1秒角となる距離が1パーセクで、約3.26光年に相当します。視差が0.1秒角なら10パーセク、0.01秒角なら100パーセクと計算できるため、天文学では光年よりパーセクがよく使われます。
オングストロームの由来
オングストローム(Å)は、スウェーデンの物理学者アンデルス・オングストローム(1814-1874)にちなんで名付けられました。彼は太陽光のスペクトルを精密に測定し、その波長を10⁻¹⁰メートル単位で表記したことから、この単位が広まりました。1オングストローム = 0.1ナノメートル = 100ピコメートルで、原子や分子のサイズを表すのにちょうど良い大きさです。水素原子の直径は約1Å、可視光の波長は4000〜7000Å程度です。SI単位系では正式な単位ではありませんが、結晶学・分光学・半導体工学などで今も広く使われています。
SI単位の意外な「後付け」事情
科学的で厳密に見えるSI単位系ですが、実はかなり「後付け」で辻褄を合わせてきた歴史があります。メートルの定義「光が真空中を1/299,792,458秒間に進む距離」。この299,792,458という中途半端な数字は、過去のメートル原器の長さにぴったり合うように逆算して決められました。つまり「1メートルとは何か」を科学的に定義し直したのではなく、「昔からあるメートルを維持するために、光速度の方を299,792,458 m/sという値にした」のです。同様に「秒」も、元々は「地球が1回自転する時間の86,400分の1」という定義でした。しかし地球の自転は実は一定ではなく、潮汐の影響で年々遅くなっています。そこで1967年にセシウム原子の振動を基準とする定義に変更されましたが、その振動数9,192,631,770回という数字も、従来の「1秒」に合うように選ばれました。キログラムに至っては、2019年まで「パリにある金属の塊の質量」という驚くほど原始的な定義でした。130年以上、世界中の質量はフランスの金庫に眠る「国際キログラム原器」との比較で決まっていたのです。現在はプランク定数を基準とする定義に変更されましたが、やはりその値は従来のキログラムに合わせて決められています。絶対温度のケルビンも、水の三重点(273.16 K)を基準にしていましたが、これも摂氏温度の0°Cや100°Cとの整合性を保つためでした。こうして見ると、「普遍的で科学的」なはずのSI単位系は、実は歴史的な人間の決め事を「科学っぽく再定義」したものに過ぎないことがわかります。宇宙の真理というより、人類が積み上げてきた慣習に後から理屈をつけた「壮大なパッチワーク」なのです。
印刷の世界で使われる単位
ポイントは活版印刷の時代に活字の大きさを表すために生まれた単位で、語源はラテン語の punctum(点)です。現在は1ポイント = 1/72インチ(約0.35mm)が国際標準で、本文には10〜12ポイント、見出しには18〜24ポイントがよく使われます。パイカは12ポイント(約4.23mm)にあたり、DTP では段組みの幅・行間・余白の指定に使われます。名前の由来は中世ラテン語の pica(かささぎ)で、教会の規則書に使われた書体の名前から来ています。白黒のまだら模様が、印刷された紙面を連想させたという説があります。同じ「ポイント」でも、かつては国や業界ごとに微妙に長さが違いました。ヨーロッパではディドー・ポイント(約0.376mm)が長く使われており、日本の写植でも独自の「級(Q)」という単位が使われていました。1級 = 0.25mm ちょうどで、メートル法に馴染む値として選ばれたものです。
身近なものが単位になった例
「ハロン」は競馬でおなじみの距離で、1ハロン = 220ヤード(約201.168m)です。語源は古英語の「furh(畝)」と「lang(長い)」で、牛に犂を引かせて一息に耕せる畝の長さを表していました。1マイルがちょうど8ハロンなのは、農地の区画がマイルの基礎になったためです。「チェーン」は1620年にエドマンド・ガンターが考案した100リンクの測量用チェーンに由来し、1チェーン = 22ヤード(約20.1m)です。1エーカーが10平方チェーンにあたるため、土地の測量と面積計算が同じ道具で完結する便利な単位でした。クリケットのピッチがちょうど1チェーンなのも、この単位が広く使われていた名残です。「ハンド」は手のひらの幅に由来し、1ハンド = 4インチ(約10.2cm)です。古代エジプトの時代から馬の体高を測るのに使われ、今も英米の競馬で標準的に使われています。独特なのは小数点以下の書き方で、「15.2ハンド」は15.2倍ではなく「15ハンドと2インチ」を意味します。
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